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サイバーセキュリティと防犯対策の関係 - 鍵屋の戦況(1)

このところ巷では、電子決済サービスに関する話題が増えています。
便利で手軽なキャッシュレスの生活は、もはや遠い未来の話ではありません。
しかし、先週登場した新しいスマホ決済サービスでは、中国人犯罪者たちのターゲットにされた不正アクセス被害という形で、即座にセキュリティ上の問題が露見しました。
この件でも明らかになったように、私たちの日常からサイバー犯罪を切り離すことができなくなってきています。
私たちが行う防犯対策業務も例外ではありません。

サイバーセキュリティは防犯機器にも影響今、サイバーセキュリティと現実世界の物理的な防犯対策の関係が、どのようになっているのか?
せっかくの機会なので、少し続けて取り上げてみようと思います。
まず今回は、ちょっと古めの以下の記事から見てみます。

Access Control Technology Is Facing Serious Cyber Threats
https://www.securitysales.com/emerging-tech/cybersecurity-tech/access-control-cyber-threats/

私たち鍵屋の行う主な防犯対策と言えば、旧来型のシリンダー錠から電気錠への交換があります。
電気錠と一体でセキュリティ強化を行うために導入されるのが、アクセスコントロールシステムです。
その名の通り、特定のエリアや部屋へのアクセスをコントロールするために必要な技術です。

こういったシステムは、主にオフィスなどの企業で使われるものと思われがちですが、最近はもっと幅広く様々な場所で使われています。
例えば、ホテルの客室ロックやマンションなどの一般の集合住宅の入口や戸建て住宅のドアロックなど、電気錠が設置されるようになった身近な場所もその一部です。
入退室管理システムと呼ばれるものは、そういった電気錠の機能を活用するために導入されています。
そしてこの記事では、ある場所へのアクセスをコントロールするためのシステムも、サイバー上の重大な脅威に直面しつつある現状が書かれています。

冒頭に書かれているように、昨今は様々な防犯機器がネットワークにつながるようになってきています。
これは、ITの専門家はネットワークにつながった防犯機器のことが分からず、私たち防犯対策の専門家は彼等のような高度なITの知識はない、という状況下で進んでいます。
サイバーセキュリティと物理的なセキュリティが混在することで、サイバー上の脅威に対応する際に困ったことが起きている、と言うわけです。
防犯対策を講じる側の私たちとしても、これは大きな問題です。

記事にある通り、私たち物理的セキュリティの専門家が防犯機器を新しいものにするタイミングは、顧客がそれを必要とした時がほとんどです。
更に書かれているように、防犯機器メーカーや私たちが「そろそろ防犯機器を新しくしますか?」と頻繁に聞いて回るようなこともありません。
一度設置してしまえばもうそれに触ることはあまりない、とも書かれていますが、点検や不具合でも無い限り触る必要が無いわけですから、その通りだと思います。
ここで指摘されているように、脆弱性が発覚すれば直ちにパッチを出すサイバーセキュリティの専門家とは、セキュリティ対策製品に対する更新サイクルが異なります。
これもまた、次々と新しく発生するサイバー上の困った問題に対応する際のネックになっているようです。

記事には、システムを攻撃する最も簡単な方法は、物理的にアクセスすることだ、と言う具体的な例が続いています。
物理的に建物に入り重要なコンピューターに直接アクセスする、というスパイ映画のようなテストケースからも、その危険性がよく分かります。
そして、電気錠とその制御システムが導入されているホテルの客室や一般住宅も、この例同様に狙われる可能性がある、ということです。

システムとか分からないしサイバー犯罪など関係ない・・・とは言っていられなくなった門外漢にもできることがあります。
記事の最後には、アクセスコントロールのためのサイバーセキュリティの5つのポイントが書かれています。
その中で最初にあげられている「デフォルトのパスワードを使わない」は、誰でもできる防御対策の一つです。
物理的な防犯対策とサイバーセキュリティが綿密に関係する今、私たちは決して、サイバーセキュリティに無関係でも無力でもないのです。
身の回りの安全を守る防犯対策を万全にするために、サイバーセキュリティにも同様の注意が必要になっています。

 



 

 

職人集団・キープランナーは、防犯設備士によるプランニングから電気工事まで、防犯・セキュリティーに関する作業をトータルで行っています。
あちらこちらに分散した作業で発生するミスや時間の無駄でお困りの、マンション管理会社や組合、オフィスの内装関連業務の方々からのご相談をお待ちしています。

セキュリティ   2019/07/09   キープランナー 代表

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