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2019年11月

2019年11月 一覧

鍵屋が行う現代の防犯対策 - 合鍵が生み出す新たなセキュリティ問題

鍵屋の私たちが数多く行っている防犯対策作業は、当然ですが鍵に関連したものです。
鍵に関する防犯対策の仕事の中には、かなりの割合で合鍵作りがありました。
「ありました」という過去の話になっているのは、私たちが現在行うセキュリティ対策業務全般に占める合鍵作成の割合は、それほど高くはないからです。

セキュリティに対する新たな脅威になるカードキーの合鍵作製もちろん、一般住宅やオフィスや様々な施設の出入口の鍵の設置や交換は、今でも私たちが行う防犯対策の重要な部分です。
しかし、昔ながらのシリンダー錠を取り扱うケース事態、既に少なくなってきています。
私たち鍵屋が設置したり交換したりする「鍵」も、電気錠とカードキーのような組み合わせが主流です。

シリンダー錠の鍵同様、カードキーの場合も紛失したり破損したりすることがあります。
当然、カードキーにも合鍵が必要になります。
そしてカードキーの合鍵も、もちろん作製可能です。

アメリカの量販店などには、セルフサービスでシリンダー錠の鍵のコピーを作る機械があり、鍵の種類によっては誰でも簡単に合鍵を作ることができる、という記事を以前のブログで紹介しました。
しかし今度は、カードの合鍵を作る機械が登場し、犯罪に使われる恐れがあるというニュース記事を目にしました。

CBS News Radio investigation: Experts say popular key-copying kiosks pose new security threat
https://www.cbsnews.com/news/keyme-kiosks-cbs-news-radio-investigation-key-copying-kiosks-security-threat/

このCBSニュースの記事によれば、シリンダー錠の鍵のセルフコピー機は、既にセブンイレブンのようなコンビニやチェーンのドラッグストアにまであるようで、アメリカでは全国的に人気のサービスになっているようです。
しかし、カードキーのコピーの手軽さは、物理的に金属を削って作るシリンダー錠用の合鍵作製の比ではありません。
実際に記者がアパートのカードキーのコピーを作ったところ、日本円で3,000円もかからずにできてしまったそうです。

記事に登場するセキュリティコンサルタントは、非接触型カードなどの電子キーは、このセルフ合鍵作製機を使えばあまりにも簡単にコピーできてしまうため、アメリカ全土の建物に対する新たなセキュリティ上の脅威になる、と警告しています。
しかし、このビジネスを展開する企業は、様々な理由からセキュリティ的に問題はないと述べているようです。

今後このカードキーのセルフコピー機は、シリンダー錠の鍵のセルフコピー機同様に大々的にアメリカで全国展開する予定のようです。
かの地で起こる社会現象を追従する傾向にある日本の私たちは、これを他人事と言っていられるのかどうか?
これもまた、少し注意して成り行きを見る必要がある話題のようです。

 



 

 

職人集団・キープランナーは、防犯設備士によるプランニングから電気工事まで、防犯・セキュリティーに関する作業をトータルで行っています。
あちらこちらに分散した作業で発生するミスや時間の無駄でお困りの、マンション管理会社や組合、オフィスの内装関連業務の方々からのご相談をお待ちしています。

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セキュリティ   2019/11/30   キープランナー 代表

セキュリティ対策の信頼性を求めて- 便利なDIY防犯機器選びの落とし穴

既に何度も話題にしていますが、DIY防犯機器の人気がうなぎ登りのようです。
ネット上の販売サイトには、次々と新しい製品が登場してどれを買ったら良いのか選ぶのも一苦労、と言った感じになりつつあります。

安全を脅かすDIY防犯機器大量のDIY防犯機器を取り扱うアマゾンでは、そんな消費者側の苦労を見越して「お勧め」マークを表示してくれているようですが、その親切があだになってしまっているようだという記事がありました。

Amazon Choice’ Cameras Found to Have Huge Security Flaws
https://www.securitysales.com/emerging-tech/cybersecurity-tech/amazon-choice-cameras-found-to-have-huge-security-flaws/

とは言うものの、アマゾンのお勧めマークが本当は何を意味するのかの説明は無いようです。
一般的には、売れ行きが良くて評価も高く他の製品に負けない値段設定のものに付けられている、というのがこの記事での解説です。
しかし、どうやらそういった製品の中には、信頼性に乏しいものがあるようです。

先月出されたこの記事では、イギリスの消費者団体によってテストされたIPカメラのセキュリティ上の問題が取り上げられています。
選ばれた4台のワイヤレスセキュリティカメラは、全て中国の深センにある会社の製品らしいのですが、製造元に関する情報はほとんど見つけられないようです。
だとすると、その製品やメーカーを目安に避ける事も簡単ではなくなるので、これだけでも既に私たちユーザーにとって好ましくありません。

この記事で明らかにされているテスト結果は、まずはお馴染みのデフォルトのパスワード問題から始まります。
そして次に注目なのは、違う製品でもどうやら同じ欠陥アプリを使っているようだ、という点です。
危ない製品を避けたはずなのにその努力が無駄になる可能性があるというわけなので、十分困った問題でしょう。
ここで例として登場しているのは、ieGeek 1080pとSricam 720pという製品です。
この2台は全く違うセキュリティカメラですが、同様にパスワードの暗号化に関する脆弱性問題が発生するという事のようです。

「こういった標準以下の製品では、品質管理がほとんどないようだ」というレポートは、当然と言った感じです。
しかし本当に問題なのは、人々を危険に晒してしまうような製品が、アマゾンの推奨品になっていることだ、と続いています。
アマゾンは、セキュリティを強化するつもりで買った製品のせいで、むしろ危険になってしまう状態を作り出す片棒担ぎのような事をするべきではない、というのは正論でしょう。

Victureというセキュリティカメラのレビューには、そのカメラを通して覗き見された、という不穏なものがあるようです。
とは言え製品レビューに関しては、その真偽のほどが問われるという別の問題もあります。
そのため、こういった危険なDIYセキュリティ機器を避けるのは、思ったより簡単ではないのかもしれません。

安全とコストや手軽さをはかりにかけて不安な時は、私たちセキュリティ対策の専門家がいつでも力になりますのでお忘れなく!
 



 

 

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セキュリティ   2019/11/21   キープランナー 代表

鍵屋も挑む現実と仮想の防犯対策 - 収束するセキュリティ対策

私たちの主な作業場所のある東京都内では、祝賀御列の儀のパレードが行われました。
こうした特別な重要イベントの際には、様々な場面で防犯上の制約が見受けられ、戸惑う人々も多くいたようです。
そんな事までするとは思わなかった・・・というのが、ニュース映像などで目にした街頭インタビューの印象です。
一般の人々と私たち防犯対策関係者とは、セキュリティに対する考え方や対処が異なる部分があることがよく分かります。

交通規制や所持品の制限のような一目で分かるセキュリティ強化の他にも、表に見えない部分で数々の対策がなされていたはずです。
開催まで既に1年を切った東京オリンピックの防犯に対しても、着々と準備が進められています。
以下の記事は、あまり目立たない分野でのセキュリティ強化の一例です。

「五輪直前にサイバー攻撃」…通信障害想定し5000人が演習
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20191108-OYT1T50270/

現実世界のサイバーセキュリティ鍵屋の私たちにオリンピックのサイバーセキュリティは関係ないだろう、と思われるかもしれません。
しかし、これまでも私たちが行っている物理的な防犯対策とサイバーセキュリティの境目に関する話題をいくつか見てきています。
既に鍵屋とサイバーセキュリティは、無関係とは言えなくなっているのです。
何が物理的なセキュリティ対策で何がサイバーセキュリティなのか?
どこまでが私たちの防犯対策作業の範疇で、どこからがIT担当者の仕事なのか?

防犯対策の関係者たちは、皆薄々気が付いていることですが、既にその境界線は消えつつあります。
そして、「時間の問題なだけで結局は一緒になるものだから、別々に論じるのは意味が無い」と断じているのが以下の記事です。

Time to Stop Defying Logical Security  
https://www.securitysales.com/columns/stop-defying-logical-security/

ここで取り上げられているセキュリティ関連フォーラムでは、「物理的および論理的セキュリティは収束している」という重要なメッセージが出されています。

講師の中からは、IT部門と物理的セキュリティ部門が別々に機能しているような組織では、お互い何をやっているのか分からず、より包括的なセキュリティのためにチームを組む機会が失われる、といった発言もでています。
以前から同様の指摘がされていますが、そういった状況がサイバー犯罪者の思う壺になってしまう懸念が強まっているということでしょう。

あるセキュリティ専門家は「物理的セキュリティとサイバーセキュリティの責任者は、違うというよりむしろ似ていて、お互い鏡像のようなものだ」と述べています。
この意見は、物理的セキュリティの専門家の私たちからすると分かり辛い気もします。
でも、最終的には一緒になるセキュリティ対策を行う者同士であると考えれば、確かに似たような存在なのかもしれません。

イノベーションということでは、数年の遅れをとっていた物理的なセキュリティとITとのギャップが縮まってきている、という意見もあります。
私たち鍵屋も「ITのことはよく分からない」と言っていられるのは今のうち、ということのようです。

 



 

 

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セキュリティ   2019/11/12   キープランナー 代表
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