鍵屋は新型コロナウィルスと戦えるのか?(2) - 利点を活かせる防犯機器
新年度を目前に、新型コロナウィルスの脅威は収まる気配がありません。
日本も欧米諸国同様に、自治体の封鎖や非常事態宣言に至るのかどうかの瀬戸際に来ているようです。
各地の医療関係者の奮闘を見るにつけ、私たち鍵屋でさえも何とか役に立つことは無いものかと切実に思ってしまいます。
ということで、今回も引き続き対ウィルスで活躍が見込めるのではないか?と思われる防犯機器に関する記事を取り上げてみます。
Why Facial Recognition Systems Could Rise In Popularity During Coronavirus Pandemic
https://securitytoday.com/articles/2020/03/20/why-facial-recognition-systems-could-rise-in-popularity-during-coronavirus-pandemic.aspx
これは、前回同様に顔認識システムに関する記事です。
熱を測る機能があったり、マスクを着用していても顔を判別できるという高度なシステムである事を紹介している点は、前回の記事と同様です。
しかし今回は、少し異なる視点で書かれている部分があります。
記事では、重要施設へのアクセスを制御する入退室管理システムの主流は、生体認証によるものになっている、と述べられています。
具体的には、私たちが設置しているような電気錠の開閉を指紋認証によって行うケースが一般的になっている、と説明されています。
当然ですが、指で指紋読み取り用のスキャナーにタッチする必要があるわけです。
しかし、この新型コロナウィルスのパンデミックにより、ニューヨークの交通局や警察などが職員用の指紋認証システムをシャットダウンしているそうです。
大勢の人が触った機器の表面がウィルスに汚染されているかもしれないと考えるのは、至極当然のことです。
とは言え、セキュリティをないがしろにして、アクセスコントロールを無効にしたままにするわけにもいきません。
顔認証システムが非接触の認証システムであることに注目すれば、監視カメラに搭載する顔認識システムのケースとは違う意味で脚光を浴びつつあるのも納得でしょう。
セキュリティを強化しつつもウィルスと戦える防犯機器。
直接的な意味で有効とは言えませんが、中国やドイツのメーカーの売り込みが功を奏すれば、感染症予防にも効果的な防犯機器として顔認証システムの活用が広がる可能性があるのかもしれません。