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鍵屋のブログ

コロナ禍の防犯関連詐欺 - 偽鍵屋の所業(1)

ふと気付けば、今年最後の月が目前の11月下旬です。
そんな事はお構い無しに、第2波とも3波とも言われる新型コロナウィルスの感染拡大が続いています。
でもそれは世界中の傾向なので、私たち日本人にだけ不手際があったわけではありません。
それどころか、未だにマスクを目の敵にする人々がデモ行進する欧米に比べれば、私たちは良くやっているのかもしれません。
それでもウイルスは制し難いということなのでしょう。

鍵屋が詐欺に利用される時代経済が停滞し人々が生活に困るようになると、犯罪が増えてしまうのは世の常です。
手っ取り早く日銭を稼ぐ方法として、様々な詐欺犯罪も横行しているようです。

困窮する人々を騙す手口として、士業を語る詐欺が頭に浮かぶことはあると思います。
でも、鍵屋を語るとなると気が付きにくいかもしれませんが、窮地に陥った人の弱みに付け込むという意味では、同等に注意が必要です。

以下は悪名高いイギリスのタブロイド紙の記事ですが、鍵屋の業界団体からのコメントもあり、信憑性は低くない内容です。

Rogue locksmith bills woman £1,465 bill for 30 minute job despite £200 quote
https://www.mirror.co.uk/news/uk-news/rogue-locksmith-bills-woman-1465-23023412

経済が停滞する昨今は、新手の詐欺的手口として鍵屋が悪用されつつあるようだという話ですが、その状況はもちろんイギリスだけのことではありません。

少し前にも「防犯対策のプロ選び - 悪質な鍵屋を避けるには」で、イギリスで広まっているという鍵屋詐欺についての記事を取り上げました。
今回のデイリー・ミラーの記事も、被害が増加しているという追加の具体例のような報道ですが、ここでは興味深い数値があげられています。

Master Locksmiths Association (MLA)というイギリスの鍵屋業界団体からの質問に対して、鍵の専門家の70%近くが、ここ1年でお客さんが呼んでしまった悪質な鍵屋がやらかした鍵まわりの不具合を直す羽目になったと答えていて、65%がそういう詐欺師たちが少なくとも200ポンド(25.000円以上)も多く請求していたことを明らかにしている、と書かれています。

70%も65%もかなりな割合で驚きますが、それだけ被害が増えているということのようです。
すぐにまた修理が必要になるレベルの作業をした挙句に料金を水増しして請求するのですから、依頼者にしてみれば二重の損害ですし、そもそもそんな仕事をする輩は、鍵屋ですらない偽の鍵屋としか思えません。

鍵屋を名乗る詐欺の横行の原因は、新型コロナウィルスによる経済状況の悪化だけではありません。
もう一つの要因としてあげられている、鍵屋を開業するにあたって法的な規制が無いという条件は、日本にも同様に存在しています。(信じがたい!という方には、中小機構の業種別開業ガイドが参考になります。)
もっとも、厳しい規制があったからと言って、人を騙そうという詐欺師が躊躇するとも思えませんが、事実、鍵屋になるために必須とされる資格も試験もありません。

詐欺犯罪以外にも犯罪が増える傾向にあるコロナ時代です。
とはいえ簡単な金稼ぎの一つとして、不届き者たちに鍵屋の仕事が悪用されるのは腹立たしい限りです。

防犯対策を強化するために、私たちのような鍵の専門家が必要になる場合もあるでしょう。
私たちに今できる事として「鍵屋を利用する皆さんは、十分注意をして下さい!」と声を大にしたいと思います。

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2020/11/25        キープランナー 代表   |    タグ:ロック , , 電気錠 , セキュリティ