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鍵屋のブログ

コロナ時代のセキュリティ(8) - オリ・パラの守り方

オリンピックが無事終了しました。
私たち鍵屋には、緊急事態宣言下といっても中断できない防犯対策作業があります。
残念ながら自宅で観戦三昧とはいかなかったのですが、それは私たちに限ったことではありません。
首都高も1,000円増しで交通量を減らす目論みだったようですが、仕事の車両は関係ないので、オリンピック期間中もいつも通りの渋滞ぶりでした。

そして先週、パラリンピックが開幕しました。
厳しい残暑の中、活躍を続けるパラリンピアンたちには驚かされるばかりです。
セキュリティ業界では、煩雑な鍵が不要なタッチレスの電気錠など、障がいのある人にとっても日常生活の助けになるような、便利な防犯対策機器が開発されています。
しかし、超人的なパラリンピックの選手たちを見ると、そういった最新の防犯機器は、むしろ老化や日頃の不摂生が積もり積もった五体満足なはずの私たちこそ必要なようです。
色々な意味で貴重な大会なので、つくづく無観客開催が残念でなりません。

顔認証システム搭載の非接触型防犯機器ところで、一般の観客無しで関係者も制限されたとはいえ、オリンピックもパラリンピックもセキュリティが不要になったわけではありません。
先日のデジタル改革相による不穏な発言のおかげで、NEC社が今回の大会のセキュリティシステムを担っている事が、世間一般にも広く認知されたと思います。
数年前ですが、東京2020オリンピックには、NECが開発した非接触の顔認証システムが導入されるということが発表されています。
以下がその概要です。

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会にNECの顔認証システムを納入
https://jpn.nec.com/ad/2020/op/face-recognition/

期せずして新型コロナウィルス感染防止に一役買っている非接触型防犯機器ですが、この顔認証システムは、実際どのように使われているのでしょうか?
今までのオリンピックのように会場の様子を詳しく報道されることもなく、使われている防犯対策機器などは、テレビ画面の片隅で目にする機会もありません。
選手村の食堂や部屋の窓から見える夜景とは違い、セキュリティチェックの様子が選手たちのSNSにアップされることもありません。

何かと変更された予定が多いはずなのが、今回のオリンピック・パラリンピックです。
こういったセキュリティシステムが本当に稼働しているのかどうか、気になる人もいると思います。
そこで、東京2020オリンピック・パラリンピックの公式文書を見てみることにしました。

オリンピックの公式ライブラリー内には、まだ東京オリンピック関連の文書が掲載されていないようですが、ドイツの障がい者スポーツ協会(DBS)のサイトに以下の公式資料がありました。

Athletes and Team Officials Guide(リンクがいつまでアクセス可能かは不明です。)

このガイドの13ページには、IDカードの使用に関する説明があります。
そして53ページには、そのIDカードと顔認証システムを使ったアクセスポイントでのセキュリティチェックの説明があります。
その中には、IDカードに搭載されているICチップを読み取り、データベースに登録されている情報から顔認証をする、という仕組みも解説されています。

この文書から、今回のオリンピック・パラリンピックでは、当初の予定通りカードと顔認証の二重のチェックでアクセスコントロールを行っているらしいことが分かります。
処理スピードをアップするための導入は、参加人数の制限によって期待されたほどの効果ではなかったかもしれません。
しかし、人と人との接触を減らすという意味では、非接触で高速なセキュリティチェックは、有効な新型コロナウィルス感染防止対策になっているのかもしれません。

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2021/08/31        キープランナー 代表   |    タグ:入退室管理 , アクセスコントロール , 電気錠 , セキュリティ